2013年3月13日水曜日



    高音質生演奏のおすすめ

 オーディオマニアという言葉があります。
 CDやレコードなど、録音されたものを、良い音で再生しようと
努める人を指すようです。
 しかし、私はそれらの方々とは、異なります。
 リスニングルームではなく、実際の演奏の場において、より高い音質
 (あるいはそれが必要なときは、演奏者の望む音色。低音質である場合が多い。)
を実現することが、私の目的とするところです。
 PA(パブリックアドレス)のエンジニアというのでもありません。
 もっと踏み込んだ部分において、対策をおこないます。
 ”いい演奏は、いい音で聴きたい”
 このまっとうな欲求が、すべてのはじまりです。
 音楽が音楽として成り立つためには、ときとして、かなりハイレベルの”いい音”が必要です。

 クラシック系以外の場合、一般的に、コンサート会場やライブハウスでの音は、
電気による拡声機器を使っています。
 そして、ほとんどの場合、それらはたいへんひずみっぽく、かつ、大音量です。
 広い会場ではもちろんのこと、どんなに小さな会場であっても、たいていはPAで音を出そうとします。
 生の声で十分とおる場合でも、司会はマイクを使い、演奏の音も、PAのスピーカーと、モニターのスピーカーと、生の音が混じりあいだんご状態の悲惨なありさまです。
 たとえば、アコースティックライブと銘打ってあっても、それはただ単に電気楽器ではないというだけで、やはりPAを通し、もともとの音とはかけ離れた、電気臭い音ですましてしまうライブです。
 ありがちな電気くさい音とは、
帯域の狭い音、濁ってふくらんだ音、ノイズの重なった見苦しい音をさします。
 情報量の乏しい、不自然で、聴いていて楽しくない音です。
 すぐに飽きてしまう音、発見のない音、つまらない音です。
 アンプラグドなどという言葉は、見え透いたペテンです。
 不必要なPAのせいで、生楽器のほんとうの音を知らないままの音楽ファンが育っていくのだと思います。
 クラシックファンのなかにも「PAをとおした音のほうが聞き易くて好きだ。」というおばかなひともいます。耳が腐っています。

 クラシック音楽の場合、使われている楽器は、もちろん、PA無しの生演奏が大前提の楽器です。
 そのどれもが、長い年月を経て改良されてきた楽器であることは事実ですが、本当のところ、必ずしも完成された楽器ではありません。
 楽器の一部と言えるコンサートホールについても、やはり同様です。
 もっといい音の出るはずの楽器が、演奏者の技量とは別のところで大きく損をして、音楽を貧相なものにしていることが多いのです。
 私の考案した道具類を使用することで、できの良くないクラシック専用ホールでも演奏時の音響特性を大きく改善することができます。

  私の高音質化ツールについては、だれにでも自作可能なものについては制作手順を示し、技術的に困難なものは私自身が作ってそれを販売します。
 私が今まで蓄積してきたノウハウ、そして、これからも獲得するであろう知識で音楽を心から楽しむすべての人に貢献したいと考えています。
 もちろん、音楽の喜びを、だれよりも多く享受するのは、まぎれもなくここにいる私自身です。

 「なんたる不遜!」などとお怒りにならないでください。
 あなたの耳と美意識で、なにが値打ちのあるもので、なにがクズなのかを判断してください。